居酒屋の内装費用はいくら?相場・内訳・費用を抑える方法
はじめに
居酒屋の開業を考えるとき、内装費用がいくら必要なのかを把握せずに動き出すと、資金計画が崩れて開業後の運営に影響が出るリスクがあります。
物件の選び方や工事の内容によって総費用は大きく変わるため、相場感をつかんでおくことが成功への第一歩です。
この記事では、居酒屋の内装工事にかかる費用の相場から工事の内訳、コストを削減するための具体的な方法までをまとめて解説します。
開業前にしっかり知識を身につけて、後悔のない店づくりをスタートさせましょう。
居酒屋の内装費用の相場
居酒屋の内装費用を把握する上で、まず理解しておきたいのが物件のタイプによって費用が大きく変わるという点です。
選ぶ物件がスケルトン物件か居抜き物件かによって、必要な工事の範囲が根本的に異なるため、総費用にも大きな差が生まれます。
ここでは、それぞれのタイプの費用相場を確認しておきましょう。
スケルトン物件の場合
スケルトン物件とは、前のテナントの内装や設備がすべて撤去され、コンクリートの躯体のみが残った状態の物件を指します。
工事費用は、坪単価50万円〜80万円程度が目安となります。
配管工事から壁・床・天井の仕上げまで、すべてをゼロから作り上げる必要がある分、店舗のコンセプトに合わせて自由にデザインできる点が大きなメリットです。
ただし、工期も長くなりやすいため、開業までのスケジュールを余裕を持って組んでおくことが重要です。
居抜き物件の場合
居抜き物件とは、前のテナントが使用していた厨房設備や内装の一部がそのまま残された状態で引き継げる物件のことです。
坪単価30万円〜50万円程度が目安となっており、スケルトン物件より費用を抑えやすいのが特徴です。
とくに、前のテナントも居酒屋や飲食店だった物件であれば、厨房設備や排気ダクトなどをそのまま使える可能性が高く、初期コストをより大きく下げられる場合があります。
居酒屋の内装工事にかかる費用内訳一覧
居酒屋の内装工事は、以下のように複数の項目で構成されており、それぞれに異なる費用が発生します。
| 工事項目 | 主な内容 | 費用の目安(工事費全体に占める割合※) |
|---|---|---|
| デザイン設計 | 店舗コンセプトに基づくレイアウト設計、壁材・床材・照明などの選定 | 約11% |
| 内装仕上げ | 壁・天井の塗装、クロス貼り、タイル貼りなどの仕上げ工事 | 約14% |
| 電気工事 | 照明設置、電気配線・コンセント配置、厨房機器・空調の電力配線。200V対応が必要な場合は幹線引き換え工事も発生 | 約11% |
| 設備工事 | 厨房機器(調理台・オーブン・フライヤー・冷蔵庫・食洗機など)の設置、専用配電盤・ガス配管工事 | 約25% |
| 空調工事 | 冷暖房設備・換気システムの設置。室外機の設置場所や距離によって費用が変動 | 約14% |
| ガス・水道工事 | ガスコンロ・オーブン・フライヤーなど調理器具向けのガス配管工事、厨房・トイレ・バーエリアへの給排水配管工事 | ガス:約11% 水道:約14% |
※上記の割合はあくまで目安です。実際の費用配分は施工業者への見積もりで確認してください。
居酒屋の内装工事では、厨房に関わる設備工事が全体の費用に占める割合が特に大きく、開業コストを左右する重要な項目となります。
各項目の優先度や予算配分を開業前に整理しておくことで、想定外の出費を防ぎやすくなります。
コンセプトや規模に応じて、どの項目に重点を置くかを業者と早い段階から相談しておきましょう。
居酒屋の内装費用を抑える方法
居酒屋の開業においては、内装工事にかかる費用をいかに賢く抑えるかが、開業後の資金繰りを左右する重要なポイントになります。
ここでは、内装費用を削減するための具体的な方法を4つ紹介します。
居抜き物件を利用する
居抜き物件では、厨房の換気設備やガス配管、カウンターや座席といった造作をそのまま活用できるケースが多いです。
ただし、前のテナントから設備や内装を引き継ぐ際に造作譲渡料が発生する場合があり、100万円〜300万円程度かかることもあるため、トータルコストでの判断が重要です。
また、引き継いだ厨房機器や設備の劣化状況は契約前に必ず専門業者に点検してもらい、後から発生する修繕コストも踏まえた上で判断しましょう。
中古の設備を活用する
業務用の冷蔵庫や調理台、食洗機などの厨房機器は新品で購入すると高額になりますが、状態の良い中古品であれば新品の半額以下で手に入ることもあります。
開業直後は売上が安定しないことも多いため、まずは中古品で初期投資を抑え、経営が軌道に乗った段階で順次新品への切り替えを検討するのが堅実な方法です。
また、テーブルや椅子といった家具類も、業務用リサイクルショップで安く手に入れられるため、チェックしてみましょう。
複数の業者から見積もりを取る
内装工事を依頼する際は、必ず複数の業者から見積もりを取り、費用や工事内容を比較するようにしましょう。
1社だけの見積もりでは適正価格かどうかを判断する基準がなく、割高な条件でも気づけないリスクがあります。
見積もりを比較する際は金額だけでなく、居酒屋の内装実績や食品衛生法・消防法への対応経験があるかどうかも確認することが重要です。
DIYできる部分は自分で行う
壁の一部の塗装や装飾品の取り付け、メニューボードの作成など、専門的な資格を必要としない作業は自分で行うことでコストを削減できます。
テーブルや椅子の組み立て、棚の設置なども同様です。
ただし、電気・ガス・水道工事は法律上、有資格者でなければ施工できないため、これらは必ずプロの業者に依頼する必要があります。
まとめ
居酒屋の内装工事は、物件タイプや工事内容によって費用が大きく変わります。
開業時の初期投資を抑えることは大切ですが、法的要件を満たす厨房設備や防災設備への投資は省けない部分であることも念頭に置いておきましょう。
今回紹介したコスト削減策を自分の開業スタイルに合わせて組み合わせることで、限られた予算でも魅力的な店づくりは十分に実現できます。
内装への投資は、お客様が「また来たい」と感じる空間をつくるための土台であることを忘れずに、店づくりを進めてくださいね。
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